2011年6月10日金曜日

パーカーの

ミシェルはパーカーの提案を、どない思ったにゃろうか。
そら思おいもさんよれへん提案やった―
この提案を受けいれれば、 一石二鳥の成果やった。しとつは、ついに編集モン
になれへんことであり、そら不可能やと思ってきた夢やった。ようしとつは、
この機会に大かなんいな上司やアガサさかい解放しはることやった。アガサは策を弄
して、「わての」ポストを手にいれた女の人やった。いまのミシェルは、そのポ
ストを完全に無視し、そのポストにつけおへんどしたことを、幸せやったとだけ考
えた。
人生はなんと神秘的で、なんとすばらしいにゃろう!
ミシェルは一瞬、夢を見てはるさかいはへんかと考えた。『SCADS』。プリンキパトゥスとプリンケプスが、ドライバー
が彼おなごを送ってくれたのは現実であり、リムジンがクイーンズにへーつたのも
夢ほなおへんどした。ほんでも、彼おなごはほおをつねってみた。ほおは痛かったさかい、
うれしかった。きのう聞おいやした法則はまもられたさかいおます。
「トコで、なんかゆーことがおますのかな」
と、パーカーがいった。ミシエルは一分も考えていおへんどしたにゃが、思いが
けへんことに相手を待ちくたびれさせたてん。

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